IoT対応を強化

省エネ診断に力

コベルココンプレッサ 山城社長

 1983年早稲田大学政経学部卒、同年神戸製鋼所入社。84年汎用圧縮機事業で国内営業を担当、89年汎用圧縮機海外営業担当、96年コベルコ・マシナリーアジア、2005年コベルコ・コンプレッサ業務部長、14年取締役営業副本部長、16年代表取締役社長。

 「まずは中期経営計画の達成」―。そう話すのは、昨年6月に社長に就任したコベルコ・コンプレッサの山城一磨社長。2020年を最終年度とする中計の売上目標は約190億円。16年度の見込みが175億円なので、控えめな数字に思えるが決して守りではない。なぜなら「成熟する国内市場では今がほぼピーク」とみるからだ。その上で「シェアアップを目指す」と意気込む。

 その両輪となるのが開発と販売だ。まず開発面では中計期間内に「主力商品の全面的な強化や、既に納入した機種を含めIoT(モノのインターネット)への対応を進める」という。

 販売面では「アクセスできていない白地地帯はまだある」とし、新市場を開拓する。「食品や医薬、物流などの設備投資が見込まれる市場は当然、法改正などによって広がる市場もあるし、新しいチャネルもまだある」と成長への絵を描く。

 コンプレッサの「省エネ診断」も強化する。1日でできる「クイック診断」や工場全体の「エアシステム診断」など豊富なメニューをそろえているが、「現在年間で1500件ほど。これをもっと増やしたい」という。なぜなら「診断後の提案で、2年以内に約5割以上で案件が顕在化している」からだ。さらに単品で製品を販売するよりも「(省エネ診断は)必ず提案を伴うので顧客との関係強化にも役立つし、販売店さんも積極的に勧めて欲しい」と話す。

 入社以来コンプレッサ一筋。アジアをはじめ海外経験も豊富で、前任の中山嘉清顧問役らとともに、海外の基盤を作ってきた(現在海外事業は親会社の神戸製鋼所に移管)。その時の経験からも「顧客とどう向き合い、何をどのように伝えるか。これは日本も海外も同じ。そして、人間性と情熱でしか信頼は築けない」とし、計画達成に向け『コベルコファン』を増やしていく考えだ。

日本産機新聞 平成29年(2017年)2月15日号