8社増収、全社増益

補助金で機械好調

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 機械工具上場商社の業績回復が力強くなってきた。2015年3月期の売上高合計額は前の期に比べ6%増え、営業利益、経常利益ともに2割近い伸びを記録した。補助金や減税効果で工作機械が好調に推移し、自動車や航空機などの分野も堅調で、工具、伝導機器なども好調を維持した。今期についても好調だった前期と同等かそれ以上の水準を見込む。

今期も増収予想

自動車、引き続き堅調

 機械工具上場9社の決算を集計した(トラスコ中山は12月期に移行したため、独自試算)。全体の売上高は1兆3327億円と前期比で6・1%増加。営業利益は468億円と19・5%伸び、経常利益も489億円と19・7%増えた。市場が堅調を持続するなかで、これまで進めてきた合理化が効き、利益を押し上げた。

 増収のけん引役となったのが、好調を持続する工作機械だ。機械に強い商社は一桁後半から二桁の増収を記録した。ものづくり補助金や100%減価償却できる減税に加え、自動車やスマホなどの主要ユーザーの好調が要因だ。ユアサ商事の工作機械部門は1062億円と11・7%増となったほか、山善も国内の工作機械部門は649億円と8・3%増加。フルサト工業の機械部門も166億円と12%伸ばした。

 工作機械の投資に支えられるように、工場現場も高い稼働率を維持したことから、消耗品の切削工具も好調だった。特に自動車、スマホなど幅広い産業で稼働率が高かった。NaITOの切削工具部門は199億円と7・9%増加。同じく、大阪工機の切削部門も131億円と9・4%伸ばしている。

 伝導機器も堅調を維持。日伝は伝導機器、産業機器、制御機器の全部門で増収となったほか、半導体や車載関連、電子機器についよい鳥羽洋行も二けたの増収となった。

 今期に関しては前期並みか、微増とする見方が大半だ。工作機械では、引き続き補助金効果が見込まれるほか、減税も継続する。機械や工具でも自動車関連は底堅く、EMS関連の加工なども見込まれるなど「マイナス要因は見当たらない」との見方が強い。全社の売上高合計予想では1兆3800億円と前期比3・6%と好調だった前期以上の水準を見込む。

日本産機新聞 平成27年(2015年)5月25日号